東京の郷土の味には、400年余りにわたって栄えた江戸時代の影響が色濃く残っています。また、東京は面積こそ広くないものの、都市部だけでなく自然豊かな多摩地域をはじめ、伊豆・小笠原諸島など南の島々も含めた、さまざまな特産品があります。
深川丼は、飯の上に、アサリやハマグリとネギなどの野菜などを煮込んだ味噌汁をかけた丼のことで、東京を代表する郷土料理のひとつです。
正式には深川めしと言い、深川丼とは近年の丼ブームに乗り新規参入店が付けた亜流の呼名になります。隅田川の河口あたりは、アサリがよく取れたため、江戸時代末期に江戸深川の漁師が食べたのが由来となっています。江東区の深川、門前仲町あたりには、深川丼の看板を出した店があちこちにあり、近年ではアサリやハマグリを炊きこんだご飯を、深川丼として提供する店もあります。
また、島寿司も有名で、これは島で獲れるシマアジ、カンパチ、飛び魚などの魚をネタにした寿司になります。気温の高い地域にある島々では、日持ちを良くするため魚はヅケと呼ばれるしょうゆ漬けに、寿司飯もやや甘い濃い目の味付けにされます。亀の甲羅のべっこうに似ているため、別名「べっこうずし」ともいいます。